マイプロ トータルプロテイン レビュー
マイプロテイン トータル プロテイン ブレンドを徹底レビュー。ホエイ+カゼイン+卵白+ミセラーカゼイン4種混合の特徴・効果・価格の価値を正直評価。
マイプロテインのトータル プロテイン ブレンドは、ホエイ・ミセラーカゼイン・卵白・カゼインの4種を1製品に凝縮した複合プロテインだ。単一素材のホエイプロテインとは異なり、消化速度の違う複数のタンパク源を組み合わせることで、筋タンパク合成(MPS)を長時間にわたって持続させる設計になっている。価格は¥8,380(1kg)と決して安くないが、中級者〜上級者にとって本当に価値があるのかを正直に評価する。
トータル プロテイン ブレンドとは
マイプロテインのトータル プロテイン ブレンドは、単体の牛乳由来ホエイだけでなく、吸収速度が異なる以下の4種のプロテインを配合した製品だ。
| タンパク源 | 特徴 | 吸収速度 |
|---|---|---|
| ホエイ(WPC) | 必須アミノ酸が豊富・溶けやすい | 速い(〜2時間) |
| ミセラーカゼイン | ミセル構造でゲル化・緩やかな放出 | 遅い(5〜7時間) |
| 卵白(エッグアルブミン) | 高品質な完全タンパク質 | 中程度(3〜4時間) |
| カゼイン | 消化吸収がゆっくり | 遅い(7〜8時間) |
この処方の狙いは「アミノ酸の血中濃度を波なく長く維持すること」にある。ホエイだけでは摂取後2〜3時間でアミノ酸レベルが急低下するが、カゼインやミセラーカゼインが後方からゆっくりアミノ酸を供給し続けることで、筋タンパクの分解(異化)を抑制するというコンセプトだ。
基本的な栄養成分表は以下の通り(チョコレートスムースフレーバー、1食25g時)。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| タンパク質 | 約22g |
| 炭水化物 | 約2g |
| 脂質 | 約2g |
| カロリー | 約115kcal |
| BCAA | 約5g |
タンパク質含有率は約88%。1食で22gという数値は競合の単一ホエイ製品と遜色なく、「マルチタンパク質なのに希薄」という心配は不要だ。
トータル プロテイン ブレンド 1kg
ホエイ・ミセラーカゼイン・卵白・カゼイン4種配合。1食22gのタンパク質・含有率約88%。増量期・就寝前プロテインとして設計。
参考価格 ¥8,380
4種混合の科学的根拠
複数のタンパク源を混合することに意味はあるのか。この点については複数の研究が参考になる。
Tipton et al.(2004, Am J Physiol)はホエイとカゼインを比較し、ホエイは摂取直後に血中アミノ酸が急上昇するのに対し、カゼインは6〜7時間にわたって緩やかに放出されることを示した。また、Res et al.(2012, Med Sci Sports Exerc)では就寝前のカゼイン摂取(40g)が翌朝の筋タンパク合成率を有意に高めることが確認されている。
Pennings et al.(2011, Am J Clin Nutr)はミセラーカゼインがカゼインミセルの構造を保ったまま腸内でゆっくりゲル化し、アミノ酸の放出が特に緩やかなことを報告している。
卵白(エッグアルブミン)の消化速度は中程度で、ホエイとカゼインの中間を埋めるように機能する。BV(生物価)は約100と高く、必須アミノ酸バランスも優秀だ。
こうした研究の知見を実製品に落とし込んだのがトータル プロテイン ブレンドであり、「ただ混ぜた」ではなく「吸収タイムラインを設計した」という点が他のブレンドプロテインとは異なる。
プロテインの種類による違いをもっと詳しく知りたい場合は、プロテインの種類と選び方を徹底比較も参考にしてほしい。
増量期・筋肥大を目指す方への活用方法
トータルプロテインは増量期のプロテイン戦略として非常に使いやすい製品だ。理由は3つある。
1. カロリーとタンパク質を同時に確保しやすい
増量期は1日のタンパク質摂取量を体重×2.0〜2.5g程度まで引き上げる必要があるが、食事だけで確保するのは難しい。1食115kcal・22gという数値は、カロリー余剰を作りながらタンパク質も積み上げやすいバランスだ。
2. 食間の異化を防ぐ
睡眠中は7〜8時間のファスティング状態になり、筋肉の異化(分解)が進む。就寝前にカゼイン・ミセラーカゼインを含む本製品を摂ることで、夜間の筋肉分解を最小化しながら睡眠中のMPSを維持できる。
3. 食事回数を増やさなくても補える
日本人の多い「1日3食パターン」では筋タンパク合成の刺激回数が少ない。本製品を就寝前に追加することで実質的に「食事4回分」の筋タンパク合成トリガーを得ることができる。
増量期の食事プランニング全体については増量期に使えるサプリの飲み方と選び方も合わせて読むと参考になる。
Impact ホエイとの違い:どちらを選ぶべきか
同じマイプロテインのラインナップでもImpactホエイとトータルプロテインは明確に使用目的が異なる。比較表を確認しておこう。
| 比較項目 | Impact ホエイ | トータルプロテイン |
|---|---|---|
| タンパク源 | WPC単一 | ホエイ+カゼイン+卵白+ミセラーカゼイン |
| 吸収速度 | 速い | 速〜遅(幅あり) |
| 最適タイミング | 筋トレ直後 | 就寝前・食間・増量全般 |
| タンパク質/食 | 約21g | 約22g |
| 価格(1kg) | 約¥5,090 | ¥8,380 |
| 向いているレベル | 初心者〜上級者 | 中級者〜上級者 |
筋トレ直後に素早くアミノ酸を補給したい場面ではImpactホエイの方が適している。吸収が速いため、筋トレ後の「アナボリックウィンドウ」に効率よくアミノ酸を送り込める。
一方、就寝前・食事の間・長時間の活動時にはトータルプロテインが有利だ。アミノ酸放出が数時間にわたって続くため、筋肉をより長い時間保護できる。
どちらか1本だけ買うなら初心者〜中級者はImpactホエイ、すでにImpactホエイを使っていて就寝前のタンパク質補給を強化したい中級者以上にはトータルプロテインがおすすめだ。ImpactホエイとImpactホエイ アイソレートの詳細な比較についてはマイプロテイン ホエイ プロテイン レビューを参照してほしい。
味と溶けやすさの評価
本製品はカゼインを含むため、ホエイ単体より若干とろみが出やすい。これは製品の欠点ではなく、カゼインのゲル化特性によるものだ。特に就寝前に少し濃いめに作ると「飲むヨーグルト」のような食感になり、空腹感を抑えながら夜間のタンパク補給ができる。
シェイカーでの溶けやすさはホエイ製品より少し時間がかかるが、15〜20回のシェイクで十分に溶ける。冷水よりも少量の温水(40℃以下)で溶かしてから冷水を足す「溶かし方の工夫」も効果的だ。
フレーバーは複数展開されており、チョコレートスムース・バニラ・ストロベリーが定番として人気が高い。カゼインを含むためリッチなコクが出やすく、チョコレート系は特にミルクチョコレートのような重厚な甘さに仕上がっている。
価格の正直評価
¥8,380(1kg)という価格は、Impactホエイ(約¥5,090/1kg)と比べて65%高い。この価格差をどう評価するかは使い方次第だ。
1食あたりのコストは約210円(25g換算・40食分)。市販のコンビニプロテインドリンク(300〜350円/本)や牛乳+プロテインの組み合わせと比較すれば、特別高価とは言えない水準だ。
ただし、以下の条件に当てはまらない場合はコスパが下がる。
- 筋トレの頻度が週3回未満
- 食事からのタンパク質が十分に取れている
- 就寝前プロテインの習慣がない
逆に、週4回以上トレーニングし、増量期で摂取量を最大化したい中級者〜上級者にとっては、4種の素材を別々に購入・管理する手間が省けるため、実際の費用対効果は高くなる。
マイプロテインはセール時に30〜55%オフになることが多い。通常価格での購入はやや割高感があるため、セール時にまとめ買いするのが賢い選択だ。セールの時期やタイミングについてはマイプロテインのセール時期と攻略法で詳しく解説している。
デメリットと注意点
デメリット1:初心者には不要なことが多い
筋トレを始めたばかりの段階では、まずタンパク質の総量を増やすことの方が重要だ。吸収速度の違いにこだわる前に、1日のタンパク質摂取量(体重×1.6g以上)を食事とシンプルなホエイで確保する方が優先度が高い。
デメリット2:乳糖を含む
ホエイとカゼインの両方を含むため、乳糖不耐症の方には不向きだ。お腹が弱い方はまず少量(12〜15g程度)から試して反応を確認することを推奨する。
デメリット3:溶けに時間がかかる
カゼインの性質上、純粋なホエイより溶けに少し手間がかかる。電動シェイカーや事前に少量の水で混ぜる工夫をすると改善できる。
デメリット4:1食あたりのコストがやや高い
前述の通り1食約210円。筋トレの強度・頻度が低い時期はこのコストが見合わないと感じる場合がある。
こんな人におすすめ・おすすめしない
おすすめ
- 週4回以上トレーニングしている中級者〜上級者
- 増量期で筋肥大を最大化したい
- 就寝前プロテインの習慣を作りたい
- Impactホエイをすでに使っていてプロテイン戦略をステップアップしたい
おすすめしない
- 筋トレ初心者(まずImpactホエイから始めるべき)
- 乳糖不耐症の方
- コストを最優先にしたい方
- 週2回以下のライトトレーニーの方
まとめ
マイプロテインのトータル プロテイン ブレンドは、ホエイ・ミセラーカゼイン・卵白・カゼイン4種を科学的根拠に基づいて配合した中〜上級者向けの複合プロテインだ。
単なるブレンドではなく「アミノ酸の放出タイムライン設計」という観点で作られており、就寝前や食間のタンパク質維持を目的とした場面で明確な優位性を持つ。1食22g・約88%という数値は単一ホエイと同等以上で、「マルチ素材だから薄い」という心配は無用だ。
¥8,380という価格は確かに高いが、週4回以上トレーニングし増量期を真剣に取り組む方にとっては、その投資に見合う設計になっている。まずセール時を狙って試してみることをおすすめする。
トータル プロテイン ブレンド 1kg
ホエイ・ミセラーカゼイン・卵白・カゼイン4種配合。1食22gのタンパク質・含有率約88%。増量期・就寝前プロテインとして設計。
参考価格 ¥8,380